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自律神経失調症と心の病気

斎藤知之
4 日前
読了時間: 3分

更新日:2 日前


自律神経失調症とは


自律神経失調症とは、よく使われる名前ですが、正式な病名ではありません。自律神経失調症は、多くの場合、心の病気や精神疾患にともなう自律神経症状を指し(心因性)、身体疾患・神経疾患の場合は稀です。自律神経失調症について、以下に詳しく解説していきます。


自律神経失調症とは

目次


自律神経とは


自律神経とは脳から全身に向かって出ている神経で、交感神経と副交感神経に分かれます。自律神経は心臓、胃腸、血管、汗腺などの臓器に向かって走り、内臓の動きを調節しています。この自律神経は心や感情の影響を受けます。


不安と自律神経


たとえば、不安や恐怖が強くなると、感情が脳に作用して自律神経を興奮させ、色々な臓器の症状を引き起こします。強い不安や恐怖は、動悸・心拍数の増加(心臓)、吐き気(胃)、下痢(腸)、手足の血管が収縮して冷たくなる・痺れる(手足の血管)、冷や汗(汗腺)などの症状を引き起こします。こうした自律神経症状は、その時々により変わることもあります。この時、原因は心の動きであって(心因性)、自律神経そのものではありません。


心の病気と自律神経


自律神経症状はよくある症状です。多くの心の病気・精神疾患は、自律神経症状をともないます。


自律神経症状をともなう代表的な病気は、不安症(不安障害、不安神経症)で、これはさらに細かく分類されます。不安症には、パニック症、社交不安症、特定の恐怖症(高所恐怖症など)、全般性不安症などがあります。こうした不安症では自律神経症状が出やすいです。


また、適応障害、うつ病、身体表現性障害、双極症、統合失調症などの心の病気・精神疾患でも自律神経症状が出ることがあります。


このような心の病気・精神疾患に自律神経症状がともなう場合は、原因となる心の病気・精神疾患を治療すれば自律神経症状が改善します。


なお、心の病気により二次的に自律神経症状を出すこともあります。たとえば、うつ病や摂食障害では、飲食が減り、脱水症状や栄養障害をきたすことがあります。そして、脱水症や栄養障害により自律神経症状が出ることがあり、この場合は早急に点滴などの身体的な治療が必要になります。


身体疾患・神経疾患の場合


糖尿病やパーキンソン病、レビー小体型認知症、純粋自律神経不全症などの病気により自律神経そのものが障害されることがあります。こうした場合は、便秘や立ちくらみなどの自律神経症状が出ます。このような自律神経そのものの障害の場合は、治療が困難です。こうしたものに比べると、心の病気・精神疾患による自律神経症状の方が治療法が確立していると言えます。


まとめ


自律神経失調症の原因は、多くが心の病気・精神疾患であり(心因性)、心療内科や精神科で治療できます。そのまま放置して長引くと、生活の中で困ることが沢山あるでしょう。ご自身のために、しっかりと治療することをお勧めします。

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