仕事に行きたくないと感じたとき

朝、目が覚めた瞬間に「今日も会社か…」と気持ちが沈む。日曜の夕方から憂うつになる。そんな経験は、多くの方にあるのではないでしょうか。「仕事に行きたくない」と感じること自体は、決して珍しいことではありません。ただし、どうしても仕事に行けないような場合は、休息や治療が必要なサインなのかもしれません。
心と体のサイン
連休明けや繁忙期、人間関係で少し気まずいときなど、一時的に気が重くなるのは自然な反応です。数日〜1週間ほどで落ち着き、休日にはリフレッシュできるのであれば、あまり心配しすぎなくても大丈夫です。
一方、次のような状態は注意が必要です。
仕事に行くとき胸がくるしい、動悸、吐き気、腹痛などがある
夜になっても眠れない、または朝早く目が覚めてしまう
食欲がない
理由もなく涙が出る
「消えてしまいたい」という考えが浮かぶ
これらは、不安症、うつ病、適応障害などの心の病気で現れることがあります。
「仕事に行きたくない」の裏にあるもの
仕事に行きたくない背景は人それぞれです。必ずしも仕事だけではなく、プライベートな出来事が理由の場合もあります。
長時間労働や業務量の多さによる疲労
上司・同僚との人間関係のストレス
部署異動や昇進など、環境の変化
仕事内容と自分の適性のズレ
責任の重さやプレッシャー
引っ越し
ペットロス
身内の不幸
また、原因がはっきりしないこともあります。「何がつらいのかわからないけれど、とにかくしんどい」という状態も珍しくありません。
今日からできるセルフケア
簡単なセルフケアだけで気持ちが安定することもあります。以下のセルフケアを参考にしてください。
気持ちを書き出す:何がつらいのか、どうしてつらいのかなどを紙やスマホのメモに書くと気持ちを整理しやすくなります。
リラックスする時間:体の力を抜き、緊張をほぐし、リラックスする時間をつくりましょう。できたらあらかじめリラックスする時間を決めておくと良いです。
規則正しい睡眠:寝不足は気分の落ち込みを強めます。また生活リズムを維持するのも大事なので、なるべく毎朝同じ時間に起きるようにしましょう。
アルコールを控える:多量の飲酒はうつ病などの心の病気を引き起こすことがあります。
一人で抱え込まない:家族、友人、信頼できる同僚に話すだけでも気持ちは軽くなります。
代表的な心の病気
心や体の異常があまりにも強くなり、仕事や生活に支障が出たら、心の病気と判断します。代表的な心の病気には以下のようなものがあります。
うつ病:2週間以上にわたり気分が落ち込んだり、意欲が低下し、日々の活動ができなくなります。不眠、食欲低下、倦怠感などの体の症状が出ることが多いです。時々症状が出るのではなく、ほとんど毎日、一日中症状が続くことが特徴です。
パニック症:不安症の一種で、パニック発作が主症状です。パニック発作とは、急に胸が苦しくなる、動悸、息ができない、冷や汗などが出現するものです。一度パニック発作が出ると、また同じ症状が出るのではと不安になります。
社交不安症:不安症の一種で、人前で話すこと、プレゼンテーションに対する恐怖症です。人前に立つと息が苦しい、動悸がするなどの自律神経症状が出ることがあります。このために人前に出ることを避けてしまい、仕事に支障が出ます。
適応障害:上記にあるような不安症やうつ病と同じ症状が出ますが、原因となるストレスから離れると改善が期待できます。
お気軽にご相談を
「まだ頑張れる」と思っているうちに、気づかないまま症状が進んでしまうことがあります。心の不調も、他の病気と同じで、早めに対処するほど回復しやすくなります。心療内科・精神科は、「病気かどうかわからない」段階でも受診できます。当院では、心の病気やお仕事に関するお悩みのご相談も承っております。お気軽にご予約ください。休職や仕事の負担を軽減することについては、以下のブログ記事をご参照ください。



















